アルゴスウェブでは世界時で20日前0時以降のデータにアクセスできます。それより前のデータを取得したい場合は、1年前まで遡ってデータを取得することができます。アーカイブデータの取得は追加料金がかかります。

サンプル画面

(下の画像をクリックすると拡大します。右下の×をクリックして画像を閉じます。)

アーカーブデータの取得方法

まず、アーカイブデータ画面の左上にある「New request」ボタンをクリックし、アーカイブデータの要求を開始します。下図のような画面を表示します。

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Start Date(開始日)およびEnd Date(終了日)を入力し、取得するデータの期間を設定します。テキストボックスに直接入力するか、 をクリックしてカレンダーから選択します。

連絡先メールアドレス(Email)は登録されているものを表示しています。データ処理が完了したことを通知する際に使用します。変更したい場合は、テキストボックスのアドレスを修正します。

通知メールの言語(Email language)は英語・フランス語・スペイン語の3か国語のから選択します。日本語はありません。

Formatはデータフォーマットで、CSV, DS, DIAG, DS+DIAGの4種類の中から選択します。CSVを選択した場合は、Collection(センサーデータ)およびLocation(位置情報)のいずれか、または両方にチェックを入れます。Location(位置情報)にチェックを入れた場合は、さらにExpert data(DIAGフォーマットデータに相当する付加情報)も選択できます。また、区切り記号(CSV separator)を「;」「,」「#」の3種類の中から選択します。

すべて入力し終わったら、「Next」ボタンをクリックして次に進みます。

データ取得するプラットフォームあるいはプログラムを選択します。All (すべてのプラットフォーム), By N゜ID(s) (ID番号), By program(s) (プログラム)の3種類あります。「All 」以外を選択すると、プラットフォームあるいはプログラムを選択するテキストボックスとボタンを下に表示します。

「Available」の下に並んでいる番号をクリックして選択し(背景が薄青になります)、右矢印ボタン をクリックすると右の「Selected」に移動します。最初の画面に表示されていない番号は、スクロールバーまたはページを移動して表示させることができます。「Selected」に移動させた番号を取り消したい場合は、同様に、番号をクリックして選択し(背景が薄青になります)、左矢印ボタン をクリックすると右の「Available」に移動します。すべてを移動したい場合は または をクリックします(表示されていない番号を含めてすべて移動します)。

データ取得するプラットフォームあるいはプログラムを選択したら、「Send」ボタンをクリックして、データ要求を送信します。

要求したデータの、のべ日数をカウントして、確認画面を表示します。この日数に単価を乗じた金額を後日請求いたします。単価はアルゴス料金表に記載されています(料金コードD10)。キャンセルする場合は「No」ボタンを、データ要求を確定する場合は「Yes」ボタンをクリックします。

所有するアルゴスアカウントが複数ある場合は、使用するアカウントを、プログラム番号の右側の矢印をクリックして選択します。アーカイブデータの注文が確定し、下のような画面を表示します。

アーカイブデータ画面の表に新しいアーカイブデータ要求の行が追加されます。Status 項目が Opened と表示されます。データ処理を開始するまではアーカイブデータ要求をキャンセルすることができます。Actions 項目の をクリックすると取り消します。また、データ処理が完了すると、その旨をリクエスト時に指定したアドレスにメールにて通知します。

Actions 項目が Completed になるとアーカーブデータ処理が完了し、Status 項目に が表示されます。これをクリックすると要求したアーカーブデータをダウンロードします。zip ファイル形式なので解凍する作業が必要になります。

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データフォーマット

フォーマット名 内容
CSV 各項目をカンマなどで区切って表示します。詳しくは下の表をご覧ください。
DS 衛星で受信したすべてのメッセージを表示します。アルゴスサーバーのDSフォマットで詳細な説明しています。
DIAG 野生動物に装着した送信機など、メッセージ受信数が少ない場合などに利用します。品質チェックを満たさない位置データを表示し、同時に位置計算に関する種々のパラメータを提供してユーザがデータの有用性を判断す るのを助けます。位置サービスプラスを適用する必要があります。アルゴスサーバーのDIAGフォーマットで詳細な説明をしています。

CSVフォーマットのデータ項目

項目名 内容
Program アルゴスプログラム番号
PTT アルゴスID番号
Satellite メッセージを受信した衛星名
Location date 位置の日時
Location class 位置クラス。詳しくは
Latitude プラットフォームの緯度
Longitude プラットフォームの経度
Latitude solution 2 最小二乗法によって算出されたもうひとつの位置(ミラー位置)の緯度。カルマンフィルターによる位置算出の場合は、Latitudeと同じ値が表示されます。
Longitude solution 2 最小二乗法によって算出されたもうひとつの位置(ミラー位置)の経度。カルマンフィルターによる位置算出の場合は、Longitudeと同じ値が表示されます。
Number of messages 受信したメッセージ数
Nbr mes > -120 dB 衛星での受信レベルが-120dBm以上のメッセージ数
Best level 受信メッセージの中の最高受信レベル
Pass duration 1衛星パスにおける最初のメッセージ受信時刻と最後の受信時刻の間隔
NOPC Number Of Plausibility Checkの略で、 計算された位置の品質管理チェックを3または4項目行い、そのうちパス(合格)したチェック項目の数を表します。詳しくはオンラインマニュアル(英文)の第3.2.2章()をご覧ください。
Loc. indx Location indexの略で、衛星で計算したプラットフォームの周波数の安定度などを示します。詳しくはお問い合わせください。
Frequency 衛星の受信装置で計算したプラットフォームの送信周波数
Altitude プラットフォームの高度。緯度および経度はこの高度を前提に計算されています。通常はアルゴスIDを発行する際に固定値(例えば海洋漂流ブイは0m)を設定します。陸上の移動体および鳥類追跡用のプラットフォームでは、アメリカ地質調査所 USGS の数値標高モデル GTOPO30 を位置計算のアルゴリズムに組み込んでおり、その位置のGTOPO30の高度を基に緯度および経度を算出します。この高度値を表示します。
Error radius エラー半径。誤差を円で表示したときのエラー半径をメートル単位で表示します。
Semi-major axis エラー長半径。誤差を傾きのある楕円で表示したときの楕円の長半径をメートル単位で表示します。
Semi-minor axis エラー短半径。誤差を傾きのある楕円で表示したときの楕円の短半径をメートル単位で表示します。
Ellipse orientation エラー楕円の傾き。誤差を傾きのある楕円で表示したときの楕円の傾きを、北から東に向かう方向に度で表示します。
GDOP Geometric Dilution Of Precisionの略で、位置の精度に影響を及ぼす衛星と送信機の位置関係の尺度です。送信機から見た衛星による受信ポイントが全天球上に広く分布するほど小さい値となり、計算された位置の精度が高くなります。
Message date メッセージ受信日時
Compression 1衛星パスで全く同じ内容のメッセージを何個受信したかを示します。すなわち、同じ内容のメッセージをまとめて1行で表示します。

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位置クラス

位置精度および位置計算に関する情報を表します。位置精度は、衛星パスの幾何学的条件、送信機の送信周波数の安定度、受信メッセージ数およびそれらのパス時間内での分布、などに依存します。

クラス 誤差
3 250m以内 1衛星パスで4メッセージ以上の受信が必要。
2 250mから500m 1衛星パスで4メッセージ以上の受信が必要。
1 500mから1500m 1衛星パスで4メッセージ以上の受信が必要。
0 1500mより大きい 1衛星パスで4メッセージ以上の受信が必要。位置サービスプラスを適用した場合に計算する。
G 100m以内 GPS受信機で計算した位置。特別な処理が必要なため詳しくはお問い合わせください。
A 特定できない 1衛星パスで3メッセージ受信したときに計算する位置。位置サービスプラスの適用が必要。
B 特定できない 1衛星パスで2メッセージ受信したときに計算する位置。カルマンフィルターでは1メッセージでも計算する。位置サービスプラスの適用が必要。
Z 位置算出ができなかった、または位置計算アルゴリズムが正しく収束しなかったことを示します。

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