衛星で受信したメッセージを表示します。 プラットフォームや期間などが指定でき、また表示項目の選択、データの並び替えやフィルターなどのカスタマイズができます。 また、表示データを印刷したり、ダウンロードすることができます。

サンプル画面

(下の画像をクリックすると拡大します。右下の×をクリックして画像を閉じます。)

メッセージ画面の使い方

上図のようなツールバーがデータ表示の上部に配置されています。各ツールを操作して画面をカスタマイズし、最適な表示にします。

右図のように、ツールバーの右側に全メッセージ数および表示しているデータのメッセージ番号を表示します。メッセージ数が多い場合は複数ページで表示し、また、1ページに表示するメッセージ数や1行のデータ項目が多くて画面に一部しか表示されない場合は画面右と下のスクロールバーで表を移動します。

「Show」の右横のプルダウンメニューをクリックして1ページに表示するメッセージ数を20, 50, 100から選択します。複数ページになる場合は左右矢印ボタン をクリックすると前後のページに移動し、 をクリックすると最初のページ、 をクリックすると最後のページに移動します。

「Diagnostic data」にチェックを入れると、DIAGフォーマットに相当する情報を各行に付加して表示します。詳しくは「データ項目の説明」タブをクリックしてください。

エクスポートボタン をクリックすると、右図のようなタブを表示します。All(全メッセージのすべての項目)あるいはSelection(後述するフィルターなどで指定したデータのみ)を選択します。次にファイル形式を、CSV(右横のテキストボックスに区切り記号を入力できます), Excel, Google Earth(KML形式), Map(GIF形式)の中から選択します。
「Map」を選択すると、プラットフォームの位置を地図にマッピングした画像をエクスポートします。画像のサイズをプルダウンメニューから選択し、表示範囲をFrame automatically(自動)にチェックを入れるか、あるいは、チェックを外して、(緯度), Latitude(経度), Radius(半径)を入力して表示する地図の範囲を決定します。
最後に「Download」ボタンをクリックして、データをダウンロードします。

プリントボタン をクリックするとPrintタブを表示します。All(全メッセージのすべての項目)あるいはSelection(後述するフィルターで指定したデータのみ)を選択し、「OK」ボタンをクリックするとデータを印刷します。

「Clear filter」ボタンをクリックすると後述するフィルターを設定していた場合に、フィルターが解除されます。

ツールバーの下にあるデータ項目のそれぞれにマウスを合わせると、右図のように、背景が青くなり、下向のボタン を表示します。クリックするとプルダウンメニューを表示し、Sort Ascending(昇順に並び替え), Sor Descending(降順に並び替え), Columns(データ項目の選択), Filters(データのフィルター)が選択できます。
Sort AscendingまたはSor Descendingをクリックすると、その項目に関して、昇順または降順にデータを並び替えます。

「Columns」にマウスを合わせると、右図のように、右にデータ項目のリストを表示します。各データ項目のチェックボックスをクリックし、表示するデータ項目を修正します。画面に表示しきれないため隠れているデータ項目は、リスト上下にある矢印をクリックしてリストを移動させて表示します。

「Filters」にマウスを合わせると、データ項目がLoc. date(位置の日時)あるいはMsg date(メッセージ受信日時)の場合は、右図のように、Before(以前), After(以降), On(当日)の3つのメニューを右に表示します。さらに、いずれかにマウスを合わせるとカレンダーをさらに右に表示します。カレンダーに日付をクリックするとデータ表示する期間や日を指定できます。カレンダー内の矢印をクリックすると月を変更できます。

データ項目がそれ以外の場合は、右図のようになります。テキストボックスに数値を入力すると、その数値をもつ行のみ表示されます。

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データ項目

項目名 内容
Platform ID No. アルゴスID番号
Platform プラットフォーム名。あらかじめ登録している場合に表示します。SettingsメニューのPlatformsサブメニューで設定します。
Prg No. アルゴスプログラム番号
Format name センサーフォーマット名。アルゴスメッセージの表示形式を指定するフォーマット。プラットフォームの型式によってほぼ決まっており、アルゴスID発行時に設定されます。詳しくはお問い合わせください。
Latitude プラットフォームの緯度
Longitude プラットフォームの経度
Heading プラットフォームの方位
Speed プラットフォームの速度
Loc. quality 位置クラス。詳しくは
Loc. date 位置の日時
Altitude プラットフォームの高度。緯度および経度はこの高度を前提に計算されています。通常はアルゴスIDを発行する際に固定値(例えば海洋漂流ブイは0m)を設定します。陸上の移動体および鳥類追跡用のプラットフォームでは、アメリカ地質調査所 USGS の数値標高モデル GTOPO30 を位置計算のアルゴリズムに組み込んでおり、その位置のGTOPO30の高度を基に緯度および経度を算出します。この高度値を表示します。
Pass 1衛星パスにおける最初のメッセージ受信時刻と最後の受信時刻の間隔
Sat. メッセージを受信した衛星名
Msg date メッセージ受信日時
Frequency 位置算出の過程で計算された送信機の送信周波数。単位はHz。
Comp. Compression indexを略したもので、1衛星パスで全く同じ内容のメッセージを何個受信したかを示します。すなわち、同じ内容のメッセージをまとめて1行で表示します。
Alarm アラーム
Sensor 01 1番目のセンサーデータ。フォーマットによって「BATTERY」などの項目名で表示される場合があります。

「Diagnostic data」にチェックが入っている場合は、以下のデータ項目を追加して表示します。

項目名 内容
Lat. sol. 1 最小二乗法による位置算出では、2つの位置が計算されます。そのうち、正しいと判断された位置の緯度。
Long. 1 同経度。
Lat. sol. 2 最小二乗法によって算出されたもうひとつの位置(ミラー位置)の緯度。カルマンフィルターによる位置算出の場合は、「Lat. sol. 1」と同じ値が表示されます。
Long. 2 最小二乗法によって算出されたもうひとつの位置(ミラー位置)の経度。カルマンフィルターによる位置算出の場合は、「Long. 1」と同じ値が表示されます。
Loc. indx Location indexの略で、衛星で計算したプラットフォームの周波数の安定度などを示します。詳しくはお問い合わせください。
NOPC Number Of Plausibility Checkの略で、 計算された位置の品質管理チェックを3または4項目行い、そのうちパス(合格)したチェック項目の数を表します。詳しくはオンラインマニュアル(英文)の第3.2.2章()をご覧ください。
Mes 受信したメッセージ数
> -120 DB 衛星での受信レベルが-120dBm以上のメッセージ数
Best level 受信メッセージの中の最高受信レベル
Delta freq. Delta frequencyの略で、衛星の受信装置で計算したプラットフォームの送信周波数から401MHzを引いた値。
Error radius エラー半径。誤差を円で表示したときのエラー半径をメートル単位で表示します。
Semi-major axis エラー長半径。誤差を傾きのある楕円で表示したときの楕円の長半径をメートル単位で表示します。
Semi-minor axis エラー短半径。誤差を傾きのある楕円で表示したときの楕円の短半径をメートル単位で表示します。
Ellipse orientation エラー楕円の傾き。誤差を傾きのある楕円で表示したときの楕円の傾きを、北から東に向かう方向に度で表示します。
GDOP Geometric Dilution Of Precisionの略で、位置の精度に影響を及ぼす衛星と送信機の位置関係の尺度です。送信機から見た衛星による受信ポイントが全天球上に広く分布するほど小さい値となり、計算された位置の精度が高くなります。

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位置クラス

位置精度および位置計算に関する情報を表します。位置精度は、衛星パスの幾何学的条件、送信機の送信周波数の安定度、受信メッセージ数およびそれらのパス時間内での分布、などに依存します。

クラス 誤差
3 250m以内 1衛星パスで4メッセージ以上の受信が必要。
2 250mから500m 1衛星パスで4メッセージ以上の受信が必要。
1 500mから1500m 1衛星パスで4メッセージ以上の受信が必要。
0 1500mより大きい 1衛星パスで4メッセージ以上の受信が必要。位置サービスプラスを適用した場合に計算する。
G 100m以内 GPS受信機で計算した位置。特別な処理が必要なため詳しくはお問い合わせください。
A 特定できない 1衛星パスで3メッセージ受信したときに計算する位置。位置サービスプラスの適用が必要。
B 特定できない 1衛星パスで2メッセージ受信したときに計算する位置。カルマンフィルターでは1メッセージでも計算する。位置サービスプラスの適用が必要。
Z 位置算出ができなかった、または位置計算アルゴリズムが正しく収束しなかったことを示します。

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