衛星海洋観測データ (漁業者向け)

衛星海洋観測データサービスCATSAT(キャットサット)

CATSATは40種類以上の海洋および気象データを専用ソフトウェアで提供し、漁撈を支援するサービスです。 新しくリリースされたCATSAT v6.0は、直感的な新しいデザインで、漁業市場で入手可能な最高品質の海洋データを搭載し、海洋前線構造の把握に役立ちます。

CATSATサービスを提供しているCLS社は、コペルニクスプログラム(衛星地球観測と現地データに基づく欧州情報サービス)のデータプロバイダーとして、 生データの取得と処理を行っており、CATSAT向けの最適な処理プロセスと最適化されたデータを提供しています。 CLS社のリモートセンシングデータチームは、コペルニクスのデータプロバイダーとして、 多くの衛星データの国際プロジェクトに関与しており、CATSATに最適品質の海洋データを提供します。

CATSATの強み

海洋予測データ: CATSAT v6.0では3日後の中層水温、サーモクライン(水温躍層)、グローバルストリーム(全球海流)が予測可能になりました。 解像度10Kmで、市場で最も高解像度の表層下の海洋予測マップがご利用いただけます。 延縄船、トロール船、巻き網船など、表層下をターゲットとする漁業者に最適です。

  

3日後予報 左:中層水温(水深75m)           右:グローバルストリーム(水深75m)

気象データの多様化:CATSAT v6.0では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)と米国環境予測センター(NCEP)の天気予報を提供しています。 両方のデータを利用することで、その場の状況を比較し最適な予報に頼ることができます。 両プロバイダーともに50kmの解像度で、CATSAT v5の100kmから改善されました。データ配信は1日4回です。

波浪データ 左:米国環境予測センター(NCEP)     右:ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

独自の生物学的データ

動物プランクトンマップ:動物プランクトンのバイオマス推定マップにより、食物連鎖で植物プランクトンの上位にある動物プランクトンマップを提供しています。

マイクロネクトンマップ(小魚マップ):外洋性魚種の鉛直行動に基づいて、マイクロネクトン(小魚)の生物量を推定する4種類のマップを提供しています。食物連鎖で動物プランクトンより上位のマイクロネクトンマップは、 小型外洋性魚種および上位捕食者(マグロ、メカジキなど)の潜在的な漁場を特定するのに役立ちます。

左:動物プランクトンマップ                右:マイクロネクトンマップ(小魚マップ)

対象魚種の漁獲の効率を上げる生息地マップ

捕食者予測モデルから派生した2種類の生息地マップを毎週提供しています。

カツオ生息地マップ:カツオの成魚が好む海域を予測します。カツオ生息地マップは、CATSATのFADドリフトツールを補完するものとして使用することもできます。

4海域(西部中部太平洋・東部太平洋・大西洋・インド洋) 解像度25m 週1回更新

メバチマグロ幼魚生息リスクマップ:メバチマグロ幼魚生息リスクマップは、メバチマグロ幼魚が存在するリスクの高い海域を予測します。様々な地域管理機関によると、メバチマグロの個体数は一部の地域で減少しているので、CATSAT v6.0は、 生息地マップによりカツオ成魚にとって理想的な条件のエリアでFADを優先的に設置し、メバチマグロ幼魚の漁獲を減らすことができるツールを提供することを目的としています。

2海域(東部太平洋・大西洋) 解像度25m 週1回更新

AISデータによる船団の動きを追跡:CATSAT v6.0は衛星AIS情報から他船の位置を確認できます。お気に入りの船舶リストを作成し、不要な船舶を除外することができます。 追跡したい船団の動きを把握するための重要な情報が得られます。3時間毎に更新

AISデータ  3時間毎に更新

FADドリフト予測: 9日間の予測を提供。実際のFAD軌道データを使用して作成した海域ごとのモデルを使用(太平洋・インド洋・大西洋)

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